1975年、黒石市温湯に完成した子供図書館「黒石ほるぷ子ども館」。
30余年の間、地元の子供たちに親しまれてきたこの小さな木造の建物に、
設計者の菊竹清訓氏が込めた思いとは。世代を超えて親しまれてきた同館の
歴史と、菊竹氏の言葉を通して「地域にとけ込む建築」の意味を考えます。
また同じく菊竹氏の設計による「弘前市社会福祉センター」と、小川惇氏の
解説とともに盛岡市の菊竹作品も紹介します。
このほか、三沢浩氏による連載エッセイは『丹下健三と金門橋を渡る』、
木下庸子氏がこれまでご自身が暮らした住まいの歴史を振り返る
『私の「住まい感」の原風景』、暮沢剛巳氏による『現代美術は街を変えられるか
ー十和田市現代美術館の場合』など。